こんにちは、財布布団に一目惚れして秒速で購入した宮丸(@miyamarusaifu)です。
お札の表と裏は、国の手続きで決まっています。国立印刷局のよくある質問によると、財務大臣が日本銀行法にもとづいてお札の様式を官報で告示するとき、そこで「表面」と書かれた面が正式な表です。
財布にお札を入れる向きを調べていて、まずそこを確かめました。上向きか下向きかを決めるには、どこが「上」なのかが先に決まっていないといけないからです。
お札の「上」は、肖像の頭の側
今の一万円札・五千円札・千円札は、肖像のある面が表です。財布の話で「上向き」と言うときは、肖像の頭が財布の口のほうを向いている状態を指します。頭が財布の底を向いていれば下向きです。

肖像はだいたい向かって右側にあります。国立印刷局の回答では、右でなければいけない決まりはないそうです。大正4年のお札には、和気清麻呂の肖像が左側に描かれたものがあるんですよね。
上向き派と下向き派、それぞれの理屈
上向きの理屈は、お金はいったん出ていっても、世の中を回ってまた戻ってくる、というもの。金額が見やすいのも、上向きの実用的な利点だったりします。
下向きの理屈は逆です。お札が頭から財布に入り、足が上になるので出ていきにくい。上向きは巡らせる、下向きは貯めるという分け方で、どの記事もだいたいそろっていました。
どちらを勧めるかは、書き手で分かれます。
財布を売っているラッキーショップのコラムは、どちらとも言わず、自分がいいと思うほうでいいという結論でした。陰陽師の橋本慧さんは、基本は下向き。ただ、投資家のようにお金の巡りをよくしたい人は上向きにすることもあるとして、1か月ずつ試して自分に合うほうを選ぶやり方を勧めています。
全員が一致していたのは1つだけです。向きは揃える。読んだ記事のなかに、揃えなくていいと書いたものは1本もありませんでした。
寝かせる間は下向き、使い始めたら上向き
僕はこう決めました。
新しい財布を寝かせている間は、下向きです。寝かせるのは、財布にお金の居場所を覚えさせるための期間なので、貯めるほうの理屈に合わせます。財布を寝かせる完全ガイドでも「守りたいなら下向き」と書きました。
使い始めたら、上向きに入れ替えます。毎日お金が出入りする財布は、金額がぱっと見えるほうが数え間違えにくいんですよね。巡らせるほうの理屈とも合います。
入れ替えるのは、寝かせ終えて財布を下ろす日です。下ろす日の手順は財布の下ろし方に書きました。
1つの財布で、時期によって向きを変える。寝かせる間と使う間で、財布の役目そのものが違うので、向きも変えていいと思っています。橋本さんの「期間を決めて試す」というやり方とも矛盾しません。
入れる順番にも2つの流儀があります。お金の商品を扱うときわ総合サービスの記事では、内側から千円・五千円・一万円と並べると残りの額がつかみやすく、逆に一万円を内側にすると高いお札が長くとどまる、と両方を紹介していました。どちらでも、向きさえ揃っていれば困りません。
表と裏も揃えておくと、数えるときに1枚ずつひっくり返さずに済みます。寝かせるときの金額と入れ方は財布を寝かせる金額、下ろしたてのピン札の手に入れ方は新札と財布の記事にまとめています。
二千円札には、表に頭がない
ここは調べていて手が止まりました。
二千円札の表は、肖像ではなく守礼門です。国立印刷局のよくある質問にも、表面は二千円札では守礼門の図柄のある面、とはっきり書かれています。紫式部は裏にいます。

つまり、表を揃えて入れると、上下を決める頭がどこにもありません。
僕は守礼門の屋根を頭とみなして揃えることにしました。表を優先して揃え、屋根の側を上とする。人の頭がない以上、決めるのは自分です。
二千円札は今も日本銀行の「現在発行されている銀行券」の一覧に入っているお札です。財布に入ってくることはめったにないかもしれませんが、入ってきたら迷わずに済みます。
使い始めて上向きにするなら
お札を折らずに揃えるなら、長財布のほうが向きを保ちやすいです。
上向きの「出ていっても戻ってくる」という理屈にそのまま寄せるなら、水晶院の金運がかえる財布
(2,888円・税込)があります。商品説明には、使っても返ってくるとされる金運、とありました。留め金にカエルの飾りがついた、ゴールドのラウンドファスナー長財布です。
大きさは縦110mm×横210mm×厚さ30mm。札入れが2か所あるので、お札を折らずに入れられます。重さは約170g、素材は合成皮革で、伏見金札宮で御祈祷済みとあります。
上か下かで迷うより、揃っているかどうか。お札の向きで決まるのは、そこだけです。


