酉の市で熊手を買って、家に着いてから固まる人は多いと思います。僕もそうでした。調べ始めて最初に出てきたのが「壁に穴を開けたくない」という悩みで、飾り方より先に固定の話が来るんだな、と。
ここでは留め方を中心に書きます。向きや高さの話は後半です。
まず、どこに飾るか
玄関が一番多いです。次に多いのがリビングの高い位置。神棚があるなら、その上ではなく近くの壁に掛ける形になります。
共通しているのは目線より上ということ。見下ろす位置に置かない、というのはどの資料でも一致していました。ここは流派で割れないところなんですよね。床置きは避けてください。
方角は南向きか東向きが良いとされます。ただ、これは住まいの都合で動かせないことも多いので、方角のために玄関以外の変な場所に掛けるくらいなら、玄関の目線より上で妥協していいと思っています。
壁に穴を開けずに留める
賃貸だと、ここが本題になります。
石膏ボード用のフックが現実的です。針が細く、抜いたあとの穴が画鋲程度で済むタイプ。耐荷重が3kgから5kg程度のものが多く、一般的な熊手なら足ります。
大きい熊手は別です。尺を超えるものは、重さよりも前に張り出すぶんの傾きの力でフックごと起き上がってくるので、上下2点で留めるか、後述の熊手掛けを使ってください。
両面テープ式のフックは、熊手には向きません。垂直に引かれる力には強いのですが、熊手のように手前へ倒れようとする力がかかると、上端からじわじわ剥がれます。半年もちません。

ひもで吊る方法もあります。熊手の裏には最初からひもが付いていることが多いので、それをフックに掛けるだけ。ただ、ひもが長いと熊手が前に傾いて、見た目が寝てしまうんですよね。短く結び直すと収まります。
熊手掛けという専用品がある
調べていて知ったのですが、熊手を掛けるための金具が単体で売られています。壁掛けフックと台座が一体になっていて、熊手が前傾しないように支える形。
神棚の里の熊手掛け 壁掛けフックがそれです。正直に書くと、僕は最初これを「無くても済むもの」だと思っていました。実際、小さい熊手なら石膏ボード用フックで足ります。
考えが変わったのは寸法を見たときで、熊手掛けは奥行きを前提に作られていました。フックは点で支えますが、こちらは面で受ける。大きい熊手ほど差が出ます。買うかどうかは熊手の大きさ次第です。
向きと高さの目安
高さは、立ったときに見上げる程度。具体的には床から170cm以上が目安になります。
向きは熊手の正面が部屋の内側を向くように。玄関なら、入ってきた人から見て正面になる壁が収まりがいいです。玄関の扉そのものに向けて掛けると、開けるたびに風で揺れるのでおすすめしません。

去年の熊手はどうするか
翌年の酉の市に持って行って納めるのが基本です。買った店でなくても受け取ってもらえます。
酉の市に行けない場合は、近所の神社の古札納所へ。年明けのどんど焼きで受けているところもあって、調べてみると家の近くで片付くことのほうが多かったりします。ごみとして出すのは最後の手段にしてください。
同じ「置き場所で迷う」話は玄関の風水と開運の置物にまとめています。熊手以外の置物と並べるときは、そちらも見てください。
固定さえ決まれば、あとは掛けるだけです。穴を開けたくないなら石膏ボード用フック、尺を超える熊手なら熊手掛け。迷うのはこの二択だけで、そこから先は難しくありません。


